「ニューハーフ」は差別用語?
答えは「使う人と場面による」です。それでは困る、という方のために整理します。
結論:自称なら問題ない。他称は注意がいる
「ニューハーフ」は、1980年代に日本の水商売・ショービジネスの世界で生まれた和製英語です。重要なのは、この言葉が当事者の側から広まったという経緯です。侮蔑語として作られた言葉ではありません。現在も、この言葉を誇りを持って名乗って働く人が大勢います。
いっぽうで、職業文脈の言葉であることがこの語の限界です。夜の仕事と結びついた言葉なので、職業と無関係の場面でトランスジェンダーの人をこう呼ぶと、「あなたはそういう仕事の人だ」という決めつけが乗ります。ここが「失礼になる」瞬間です。
場面別の目安
| 本人が名乗っている | そのまま使ってよい。呼び方を変えるほうが失礼にあたる |
|---|---|
| お店・ショーの文脈 | 業態名として定着しており、通常は問題ない |
| 職業と無関係の場面 | 避ける。「トランスジェンダー」「トランス女性」が中立 |
| 報道・公的文書 | 使われない。当事者の自認に沿った表現が原則 |
迷ったら、本人に聞いてよい
最も確実な方法は、本人に確認することです。聞き方はシンプルで構いません。「どうお呼びすればいいですか」——これだけです。性別を詮索する質問(手術をしたのか、戸籍はどうか)は、呼び方の確認とは別の話で、関係性ができるまでは踏み込むべきではありません。
言い換えの候補
中立的な言い換えは「トランスジェンダー」「トランス女性」です。ただしすべてのニューハーフがトランスジェンダーを自認しているわけではない点に注意してください。職業として名乗っているだけで、自分を女性と考えていない人もいます。言い換えもまた、決めつけになり得ます。関係はトランスジェンダーの項で詳しく説明します。
本サイトの運営母体は、ニューハーフとして働く人の待遇と呼ばれ方の改善を目的に活動しています。活動内容